仏バレエ関係者と連携して富士吉田織物繊維産業の魅力を発信《後編》

地場産業

仏バレエ関係者と連携して富士吉田織物繊維産業の魅力を発信《後編》

山梨県

富士吉田市は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるフランス共和国のホストタウンとして、人的・経済的・文化的な相互交流等を実施しております。そのホストタウン交流計画の一環として、地場産業である富士吉田の『織物」について、ホストタウン交流を契機に、国内外における知名度向上・販路拡大につなげることを目的とした取り組みを実施しました。

前編では、衣装の製作されるまでの過程についてご紹介しましたが、今回は、2019年8月11日に山梨県の「YCC県民文化ホール」にて開催された、パリ・オペラ座バレエ団所属のエトワールや国際的なダンサー達による公演「PARIS BALLET LEGENDS」と、公演に伴い富士吉田市内で実施された交流についてご紹介します。

日本公演を開催した山梨県の「YCC県民文化ホール」には、県内外から多くの方にご来場いただき、衣装をデザインしたアニエス氏をはじめ、パリ・オペラ座所属の元エトワールや現役ダンサーなど、世界的に有名なダンサーたちが出演し、世界トップレベルのパフォーマンスを披露しました。本公演は、フレデリック氏が芸術演出を行ったもので、演目中には、富士吉田市と西桂町の織物業者の生地を使用した衣装を着用した演目、『海賊』や『ドン・キホーテ』などが披露され、世界トップレべルのバレエパフォーマンスと、地元の織物産業のコラボレーションに、会場は沸き立ち観客たちは目を奪われました。
当日の会場では、製作した衣装と併せて制作した華やかなオートクチュールの展示を行うとともに、本産地の織物の歴史や特徴、製造工程を紹介するパネル展示、産地内の織物業者も各製品を出展・特設販売会を行うなどし、会場全体は多くの参加者で大いに盛り上がりをみせました。


【プロジェクトで製作された衣装が演目中で使用される】


©alfalibra & friends

【会場ホールの展示・販売】





また、本公演に先立ち富士吉田市の「ふじさんホール」で開催されたバレエ教室には、県内のバレエ教室に通う生徒たちが参加しました。教室に参加された生徒は、アニエス氏の登場に緊張した面持ちで真剣にレッスンに取り組み、レッスンはアニエス氏が自ら手本となるかたちで約2時間行われました。「20世紀で最も偉大なバレリーナの一人」と称されるアニエス氏から、実技指導を受けることができ、参加者にとって貴重な機会となりました。


【富士吉田市民会館で開催されたバレエ教室】


【富士吉田市民会館の富士山ホールでの展示】


バレエ衣装の展示を設えるフレデリック氏(左)と、アニエス氏(右)


フランスの文化であるとともに世界最高峰のバレエと本産地の織物をコラボレーションすることで、本市織物繊維産業のPRにつなげることができたことは、本市にとって大きな財産となるものであり、多くの関係者の協力なしには実現できなかったことだと思います。この機会をいただいたアニエス氏及びフレデリック氏をはじめ、本公演ではパリ・オペラ座所属のダンサーなど多くの関係者の皆さん、富士吉田市・西桂町の織物関係者の皆さまやご尽力いただいた多くの方々に感謝申し上げます。


今回の、プロジェクトを通じた成果や経験を一過性で終わらせることなく、ホストタウン交流のレガシーとして、生かしていくことが今後も必要だと強く感じます。

本プロジェクトで製作された貴重なバレエ衣装のうち、富士吉田市が所有するオートクチュール衣装2着が富士吉田市のふじさんミュージアムでご展示を行っています。
(展示期間については、富士吉田市HPをご確認ください)                    

ふじさんミュージアム https://www.fy-museum.jp/forms/top/top.aspx



【ふじさんミュージアムでの展示】


フレデリック・フォンタン氏、アニエス・ルテステュ氏については、【前編】をご覧ください。
また、富士吉田市の織物の詳細についても【前編】で紹介しています。



富士吉田市企画部企画課国際スポーツ大会キャンプ地誘致推進室
TEL: 0555-22-1353
Email:s_camp@city.fujiyoshida.lg.jp
(お問合せは日本語でお願いします)

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