富士吉田市をラグビーの聖地に ~東京2020オリンピック競技大会での事前合宿を成功させるため~   【RWC2019 受入体制編】(7話)

課題への取り組み

富士吉田市をラグビーの聖地に ~東京2020オリンピック競技大会での事前合宿を成功させるため~ 【RWC2019 受入体制編】(7話)

山梨県

富士吉田市では、国際的なスポーツ大会(ラグビーワールドカップ2019™日本大会・東京2020オリンピック競技大会等)を契機とした、フランス共和国とのホストタウン交流事業を展開するにあたり、多くの人・団体に支えられる中で事業の実施をしてきました。

ラグビーワールドカップ2019™日本大会の際に、フランス代表チームを受け入れるにあたっては、富士吉田市のみの力ではなく、山梨県ラグビーフットボール協会やラグビーを応援する山梨の会等の民間団体、さらには、富士吉田市レガシー戦略アドバイザーである上野裕一氏にも多大なるご尽力をいただきながら準備を進めてきました。
今回の経験は、東京2020オリンピック競技大会における、フランス7人制ラグビー代表チームの事前合宿受入れの際にも活きるノウハウだと感じています。
そして、この貴重な経験を振り返り未来へつなげたいと強く感じるものです。

今回は、ラグビーワールドカップ2019™日本大会の際のフランス代表チーム受入れに係る、地域での受入準備に向けての取組みに触れさせていただき、来たる、東京2020オリンピック競技大会時においても、この経験を生かすべく課題への取り組みを紹介したいと考えます。

2015年3月、地元の富士五湖ラグビーフットボール協会より、ラグビーワールドカップ2019™日本大会時におけるチームキャンプ地の誘致に関して、富士吉田市と富士河口湖町に要望があり、両市町において協議を進めてきました。また、2015年9月には、ラグビーワールドカップ2019組織委員会主催による「ラグビーワールドカップ2015™イングランド大会」の公式視察への参加を行い、公認チームキャンプ地の施設や受入態勢等の視察を行いました。


【イングランド公式視察時の写真】


富士吉田市・富士河口湖町及び山梨県の3自治体が公式視察に参加をし、ラグビーワールドカップ2019™日本大会におけるフランス代表のチームキャンプ受入まで、3自治体は協力して取り組んできました。

2016年10月に、官民が一体となった「富士吉田市・富士河口湖町ラグビーキャンプ誘致連絡協議会」の設立を行い、ラグビーワールドカップ2019™日本大会における公認チームキャンプ地の誘致に取り組み、大会組織委員会から示される手続きの状況や練習施設・宿泊施設の視察調査に関しての意見交換や情報共有を行い、公認チームキャンプ地の実現に向けて取り組んできました。

【富士吉田市・富士河口湖町ラグビーキャンプ誘致連絡協議会の写真】




当協議会の会長を富士吉田市長が務め、構成団体として、山梨県ラグビーフットボール協会などの競技団体関係者、練習施設及び宿泊施設管理者等で構成され誘致活動を進めてきました。
写真中央:富士吉田市 堀内 茂 市長

一方で、2018年1月、山梨県ラグビーフットボール協会とラグビーを応援する山梨の会より、本大会における事前チームキャンプ地の誘致に関しての要望が富士吉田市と富士河口湖町にあり、公認チームキャンプ地の実現に向けての取り組みと並行する形で、事前チームキャンプ地の誘致交渉にも取組むこととなりました。

そして、事前チームキャンプ地の誘致交渉と公認チームキャンプ地の誘致活動の結果として実を結び、2019年2月には、フランスラグビー連盟と富士吉田市、富士河口湖町及び山梨県の四者において、「事前チームキャンプ地受入に係る実施協定書」の締結を行い、2018年4月には、ラグビーワールドカップ2019組織委員会より、富士吉田市と富士河口湖町が、フランス代表の「公認チームキャンプ地」に内定したとの報道を受けて、ラグビーワールドカップ2019™日本大会におけるチームキャンプ地の誘致活動が報われる瞬間となりました。

いよいよ、本大会を迎える日も近づき、これまで誘致活動をしていた「富士吉田市・富士河口湖町ラグビーキャンプ誘致連絡協議会」の機能を、フランス代表チームの受入に特化した協議会の必要性が生じてきました。
そうした中で、フランス代表のチームキャンプ受入にあたって、これまでの協議会のメンバーに加えて、警察・消防・医療などの専門的な分野のメンバーを招集させていただき、2019年5月に、「富士吉田市・富士河口湖町ラグビーキャンプ誘致連絡協議会」を解散し、同日付けで、新たに「富士吉田市・富士河口湖町ラグビーワールドカップ2019™フランス代表チームキャンプ受入実行委員会」の設立しました。

【富士吉田市・富士河口湖町ラグビーワールドカップ2019™フランス代表チームキャンプ受入実行委員会】


本受入実行委員会が、各々の分野でフランス代表チームの受入準備を進め、2019年9月までの4カ月間もの間に、お互いの抱える課題などを整理し準備を進めていくことになりました。

【山梨県ラグビーフットボール協会・ラグビーを応援する山梨の会からの寄付金贈呈式】



写真前列左から:山梨県ラグビーフットボール協会 有賀 健 会長・富士河口湖町 渡辺 喜久男 町長・富士吉田市 堀内 茂 市長・ラグビーを応援する山梨の会 長澤 重俊 会長

また、本受入実行委員会の運営をするにあたり自治体からの資金のみではなく、民間団体からも寄附をいただく中で活動を行ってきました。

たび重なる課題や困難な事例も生じましたが、お互いに連絡調整を密にとる中で、フランス代表のチームキャンプを無事に終了をしました。本受入実行委員会は、2020年2月に解散に至りましたが、各々の分野で国際的なスポーツ大会の準備や今後のレガシー創出に向けての取り組みが期待されています。

東京2020オリンピック競技大会時における、フランス7人制ラグビー代表チームの事前合宿においても、今回の合宿に携わっていただいた関係者の方々にご協力いただく機会もあると考えます。今回の経験を活かしていき、東京2020オリンピック競技大会での事前合宿も成功させていただきたいと考えます。

富士吉田市をラグビーの聖地に ~東京2020オリンピック競技大会での事前合宿を成功させるため~ 【RWC2019 総括】(最終話)につづく”


富士吉田市企画部企画課国際スポーツ大会キャンプ地誘致推進室
TEL: 0555-22-1353
Email: s_camp@city.fujiyoshida.lg.jp
(お問合せは日本語でお願いします)

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